開席の茶会
5月22日(日)茶室「虚心亭」の正式な席開きとして、各方面の関係者をご招待して席開きの茶会が開かれました。私は濃茶席を担当し、圓庵で濃茶をお出ししました。
読売新聞も取材して多摩版に掲載されました。
町田「虚心亭」 20年の時超え修復
所有者が亡くなった後に荒廃が進んでいた町田市鶴川の茶室「虚心亭」が、20年余りの時を経て親族らの手で修復され、22日に記念の茶会が開かれた。
木造平屋の母屋と離れからなる虚心亭は半世紀前の1972年、地域の役に立ちたいと考えた元高校教員の池田豊さんが私財を投じ、小田急線鶴川駅近くの丘の上にある静かな林の中につくった。千利休ゆかりの京都・大徳寺の関係者からも指導を受け、74年に茶室として「席開き」を行った。頻繁に茶会が開かれていたが、2000年に池田さんが亡くなってからは使われなくなっていたという。
周囲に落ち葉が積み上がり、動物も入り込むなど荒れ果てていたが、2年前に池田さんのめいで市内の熊野神社の神主を務める博子さん(83)が、受け継ぐことを決めて買い取った。地元の茶道家らによる支援団体「白雲会」の助言も得て修復した博子さんは、「豊おじさんの志をつぎ、自然も豊かなこの場所を大切に守っていきたい」と話す。
この日の茶会には、市文化協会の会長で、町田茶道会会長でもある高野宗佳さん(69)らも参加。高野さんは「茶道が盛んな町田の元を作ったのが虚心亭。多くの皆様が楽しまれてきた懐かしい場所で、町田の文化力向上にもつながる」と喜んでいた。
虚心亭では毎月、茶会が開かれるほか、行事などにも貸し出す。問い合わせは白雲会の川島さん(090・6074・4981)。